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| アルトゥール・ルビンシュタイン『華麗なる旋律 ルビンシュタイン自伝』
| 徳丸吉彦訳, 平凡社, 1977
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| (原著)
| Rubinstein, Arthur. My Young Years. New York: Knopf, 1973.
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ルービンシュンタインの自伝です。厚い本です。
厚みの点ではヴァーグナーの自伝に匹敵します。
(もっとも文字の分量はヴァーグナーの方が多いでしょうけど)
「第二章 ベルリンの少年時代」pp.31-125 の中で、ルービンシュ
ンタインは少年時代を過ごしたベルリンでの生活を回想しています。
当時、交流のあったエンゲルマン家でのエピソードの中に、クララ
の弟子だったエンマの話題が出てきます。
エンゲルマン教授はベルリン大学の生理学研究所の所長。エンゲル
マン家はこの研究所の中に居住しており、そこにはベヒシュタイン
のコンサート用グランドピアノが2台も置かれた大きな音楽室が備
えられていたそうです。
少年だったルービンシュンタインは当時50代だったエンゲルマン
夫人エンマ(ピアニストのエンマ・ブランデス)と親しく交流し、
共にピアノを弾いて過ごしたそうです。
エンマは結婚後に仕事をやめたそうですが、元々はクララのお気に
入りの弟子の1人だったそうで、ブラームスとも交流があったそう
です。ルービンシュンタインが自伝の中で述べているのは、クララ
についての彼のやや否定的な見解と、エンマから直接きいたブラー
ムスのエピソードなどです。
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