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2009年8月のコンサート

Tuesday 01 September, 2009

 備忘録的インデックス。


●8/5(水) 朝日カルチャーセンター・新宿 (11:00-12:30)
映画「クララ・シューマン 愛の協奏曲」公開記念
シューマン夫妻とブラームス

(講師) (サウンド&ヴィジュアル・ライター) 前島秀国

※映画公開記念のレクチャー。「クララ・シューマン 愛の協奏曲」のほか「愛の調べ」「哀愁のトロイメライ」の映像を用いてシューマン夫妻とブラームスの3人の「関係」を解説。「愛の協奏曲」の中で用いられた3人の作品をCDで観賞。ほかに前島さんがインタビューされたヘルマ・サンダース=ブラームス監督の非公開インタビュー映像(このレクチャーのみでの使用の許可を監督からいただいたもので、ほかでは見られませんとの説明あり)などもあって、映画を観た人、これから観ようとしている人たちには興味深い内容だったのではないでしょうか。

終了後、上映中の映画についての簡単なアナウンスがあり、連日たいへんな混雑が続いていて、1時間くらい前に行って並んでいただかないと入れないこともあります云々。これから観に行かれる方はル・シネマのウェブサイトに掲載されている「混雑状況」のリストなどを参考にされるとよいでしょう。また、首都圏では川崎のチネチッタでも公開されていますので、ミューザに行きがてら映画も観てくる、という選択肢もまた楽しいかもしれません^^


●シューマンおたく学会のニュース欄でこの映画の情報を検索

※日本語公式サイト、ル・シネマ、ドイツ語公式サイト、いずれでも予告編を見ることができます。

●映画「クララ・シューマン 愛の協奏曲」 公式サイト (日本語)

●Bunkamura ル・シネマ (渋谷)

●この映画の公式サイト(ドイツ語)



●8/9(日) 都筑公会堂/横浜 (13:45)
横浜シュタイナー学園支援チャリティ・トーク&コンサート
伊藤恵・名曲の贈りもの

(ピアノ) 伊藤恵
(聞き手) 長井麻美 (NPO法人横浜シュタイナー学園教師)
(司会) 宮崎ますみ (女優・エッセイスト・ヒプノセラピスト)


シューマン / 子供の情景 op.15 より 第7曲 トロイメライ
シューマン / 幻想小曲集 op.12 より
       第2曲 飛翔
       第3曲 なぜに
       第5曲 夜に
シューベルト / 楽興の時 D780. op.94

(休憩、トーク)

ショパン / 練習曲 変イ長調 op.25-1
ショパン / 幻想即興曲 op.66
ショパン / 小犬のワルツ op.64-1
ショパン / バラード 第4番 op.52

(アンコール)
モーツァルト / ソナタ ハ長調 K.545 より 第1楽章


※横浜シュタイナー学園の校舎移転の資金集めのためのチャリティコンサート。2005年に開校したばかりの新しい学校です。開校の際の資金集めのチャリティコンサート(2005年7月 神奈川公会堂)についてはこちら



●8/10(月) ミューザ川崎シンフォニーホール (11:00)
フェスタ サマーミューザ 2009
こどもフェスタ 「ピアノ☆ワンダーランド」

(ピアノ) 小川典子

グリーグ / 組曲「ホルベアの時代から」 より
        前奏曲
        ガボット
ベートーヴェン / ピアノソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」 より 第1楽章
グリーグ / 抒情小曲集 第5集 より 小人の行進
ドビュッシー / 前奏曲集 第1巻 より
        雪の上の足跡
        西風みたいなもの
ガーシュウィン / ラプソディ・イン・ブルー より

(アンコール)
ドビュッシー / 前奏曲集 第2巻 より 花火


※どなたさまもお疲れさまでした…。

終演後、ミューザ内の企画展示室で開催中の、フェスタ サマーミューザの企画展、写真家 木之下晃さんの写真展「音楽の決定的瞬間」~ミューザ川崎のマエストロ~ を拝見して参りました。開館以来の5年間、ミューザに登場した指揮者たちの写真を集めた写真展とのことですが、ソリストの写真もありました。私が個人的にとても気に入ったのは飯守泰次郎さんの写真でした。何か宗教的な威容や崇高ささえ感じられる1枚です。この写真展は入場無料、8/16(日)まで開催されています。

フェスタ サマーミューザ 2009



●8/24(月) 東京文化会館 小ホール (1日3公演)

夏の音楽浴 II 「小川典子 ドビュッシーの日」


▼「ドビュッシー音楽の軌跡…象徴派として」 (13:00)

アラベスク 第1番 (2つのアラベスク より)
月の光 (ベルガマスク組曲 より)
西風の見たもの (前奏曲 第1集 より)
亜麻色の髪の乙女 (同)
沈める寺 (同)
エジプトの壷 (カノープ) (前奏曲 第2集 より)
花火 (同)
小さな羊飼い (子供の領分 より)
ゴリウォークのケークウォーク (同)
喜びの島

(アンコール)
デルフィの舞姫 (前奏曲 第1集 より)


▼「ドビュッシー音色の開花…東洋への憧れ」 (16:00)

版画
  塔 (パゴタ)
  グラナダの夕べ
  雨の庭

映像 第1集
  水の反映
  ラモーをたたえて
  運動

映像 第2集
  葉ずえを渡る鐘
  荒れた寺にかかる月
  金色の魚

(アンコール)
水の精 (オンディーヌ) (前奏曲 第2集 より)


▼「ドビュッシー幾何学模様」 (19:00)

12の練習曲
  第1巻
    5本の指のために~チェルニー氏にならって
    3度のために
    4度のために
    6度のために
    オクターヴのために
    8本指のために
  第2巻
    半音階のために
    装飾音のために
    反復音のために
    対比的な響きのために
    アルペジオのために
    和音のために

(アンコール)
ミンストレル (前奏曲 第1集 より)
月の光 (ベルガマスク組曲 より)


※1公演1時間程度、休憩なしのハーフスタイル。出演者による、曲目についての、とてもわかりやすい解説付き。ちょうど去年出かけた軽井沢八月祭やルネ・マルタン企画の「ショパンの音楽日記」、あれを、1人の出演者が1人の作曲家だけをテーマに「1日限定」でやっているような感じでおもしろかった。3つの公演は年代ごとにまとめられていて、第1回では初期から円熟期までの、よく知られた名曲の数々が紹介された。第2回では東洋趣味の影響が見られる中期の作品が取り上げられ、第3回では晩年の「12の練習曲」が全曲演奏された。3回を通して聴くとピアノ曲におけるドビュッシーの変遷を知ることができるという趣向。第1回の、親しみの持てるファンタジックな作品から、第3回ではやや近づきがたいような作風に変化するのだが、その理由なども丁寧にかつわかりやすく解説された。どの回もすばらしいピアノ演奏。ドビュッシーに常日頃から親しんでいる人も、そうでもないという人も、それぞれが自分なりの楽しみの「かなめ」となる部分を見出せたのではないかと思う。とても意義深い企画・公演だった。違う作曲家で、また、このような企画があったら聴きに行きたいな^^

公演と公演の間の時間が中途半端に長かったけれど、年長の知人に誘っていただき、ランチとティータイムをご一緒させていただいたこともとても楽しかった。甲子園の決勝戦をリアルタイムで見られなかったのは少し残念だったけれど(家に帰ってニュースサイトを見たら、日本文理の9回の攻撃は既にその時点で「伝説」となっていただけに!)、すばらしい音楽と楽しい会話とが交錯した、美しくも忘れがたい1日^^!



●8/29(土) 東京芸術劇場 (14:00)
読売日本交響楽団
「名曲なるほど発見隊」

(指揮・解説) 下野竜也
(ピアノ) 小川典子

[第九]
(ソプラノ) 安藤赴美子
(メゾ・ソプラノ) 谷口睦美
(テノール) 小林大作
(バリトン) 初鹿野剛
(合唱) 晋友会合唱団
(合唱指揮) 清水敬一

(構成アドバイザー) 新井鴎子


バガテル イ短調 WoO 59 (エリーゼのために)
 (宮川彬良の編曲によるオーケストラとピアノのヴァージョン)

ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.19 より 第3楽章
交響曲 第2番 ニ長調 op.36 より 第2楽章
交響曲「ウェリントンの勝利またはヴィットーリアの戦い」 op.91 より 第1部
交響曲 第5番 ハ短調 op.67 より 第1楽章
交響曲 第9番 ニ短調 op.125 「合唱付」より 第4楽章抜粋
 ("O Freunde" から終わりまで)

(アンコール)
ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 op.13 「悲愴」 より 第2楽章
 (宮川彬良の編曲によるオーケストラとピアノのヴァージョン)


※この日のプログラムは当日発表されるということだったので、何が演奏されるのかわからないまま会場に出かけました。家族向け、子供向けのプログラムという趣旨だったかと思いますが、よく考えられたセンスのよいプログラム。超有名な曲あり、マニアが喜ぶような珍しいも曲あり。ピアノも入って歌も入る。バラエティ豊富。下野さんのお話がとても上手で、演奏を含めてとてもおもしろいコンサートでした^^ 「ウェリントンの勝利」、ナマで聴けるチャンスの少なさは(私の大好きな大好きな)「アテネの廃墟」全曲版や「プロメテウスの創造物」全曲版に匹敵するかもしれません。少なくとも私は「ウェリントの勝利」をこれまでコンサートで聴いたことがなかったので、とても貴重な経験をさせていただきました。(大砲はどうするのだろうと思っていましたが、左右のスピーカーから大爆音が轟く形式でした。)



●8/29(土) 東京文化会館 (18:00)
第7回東京音楽コンクール ピアノ部門 ファイナル

(指揮) 現田茂夫
(管弦楽) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


(ピアノ) 花田えり佳
ラフマニノフ / ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18

(ピアノ) 村上明子
ラヴェル / ピアノ協奏曲 ト長調

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(ピアノ) 加藤大樹
プロコフィエフ / ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 op.26

(ピアノ) 山田翔
ショパン / ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 op.11


●審査結果

第1位 加藤大樹
第2位 山田翔
第3位 花田えり佳

●聴衆賞 (聴衆による投票で決定): 加藤大樹


(審査委員)
統括責任者: 大友直人
ピアノ部門: 伊藤恵 小川典子 清水和音
部門共通: 池田卓夫 守屋新



※聴きに出かける予定はまったくなかったのだけれど、あれこれあって、直前になって「友人」から誘われ、急遽、聴きに出かけることにしたもの。一晩で大曲のコンチェルトを4曲も聴いたことがないし、「コンクールの本選の『観賞』なんてめんどくさいかも…」と思ってこれまでコンクールを敬遠していたのだけれど、聴きに行ってみたら、なかなかおもしろく聴けました^^ 長丁場でしたがあっという間に終わった感じがします。ただ出場者の演奏を最後まで全部聴いた上、聴衆賞に投票し、表彰式を見届け、審査委員の諸先生方の講評まで聴いたら、全部終わるのは開演から4時間ほど経過した夜10時近く。自由席だったので早めに開場を待って並んでいた人たちもいたので(開場時の行列はたいへんな長さ!)、聴く方にとってはこれは「体力勝負」みたいなところもあるような…^^

コンクールを聴くことの楽しみの1つは、審査結果をあれこれと予想すること。結果は予想通り。聴衆賞も予想していた通り加藤青年が獲得。その結果は妥当だと思うのだけれど、私は実はラフマニノフのコンチェルトの演奏があの4つの演奏の中ではいちばん好きで、聴衆賞もラフマニノフの花田さんに投票しました^^ またいつか、どこかの演奏会でこの4人のお名前と出会えることを楽しみにしています^^

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