たぶんホームページ >  ととろお三籟日記
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Friday 17 December, 2004

 届かなかった本とは、今年の7月に Amazon.com の Marketplace で発注した古本だ。数冊発注した中の、たまたま2冊が同じ古本業者の取り扱いだった。ほかの商品は新刊書も古本も中古のCDも、すべて滞りなくアメリカから届いた。これらは航空便扱いだったため、速いものは発注してから1週間とかからずに届いたし、ほとんどのものは、だいたい2週間以内には届いた。けれど、一番高価で、高価だからこそ発注するのに何度もためらった2冊の本だけが(もちろん、どうしても欲しい本だったけれど)、待てど暮らせど届かない…。


 Amazon.com と売り手の古本屋(*)の双方から、受注確認と発送確認のメールが早々に入っていたのにもかかわらず、本は到着予定の8月中旬を過ぎても届かなかった。船便だから、遅れることもあるだろう。とは思っても、オリンピックに浮かれた酷暑の8月も終わろうとする頃になると、流石に少し心配になった。9月になった。けれど、本は届かない。いやな予感がする。不安が日増しに募る。本が高価だということも心配の種だったけれど、それ以上に、稀少書籍だということがもっと大きな心配の種だった。絶版になって久しく、見つけた時にすぐ買わなければ、その後、何年もまた探しまわらなくてはならない、そのような本だからだ。今手に入らなかったら、いつ手に入れられるかわからないのだ。どうしてもその2冊の本が欲しいという一念で、「きっと無事に届くから、もう少し待ってみよう…」と信じて(というか自分で自分をなだめすかして…)待っているうちに9月も過ぎていった。


(つづく)


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(*)Marketplace では Amazon は売り手と買い手の仲介をネット上で行っているだけで、通常の発注と異なり、Amazon が在庫を管理したり発送を行ったりすることはない。Amazon.co.jp でも同じ。


Thursday 16 December, 2004

 私が経験したネット通販でのトラブルの話題。


 私自身、ネット通販の利用頻度はそんなに低くないと思うのだけれど、トラブルに遭遇したことはたった1度しかない。そのトラブルもネット通販だから起きたことではなく、別のトラブルが原因だと思う。だから、個人的にはネット通販の危険性を承知しつつも、気をつけて利用すれば、本当に便利なシステムだからと多くの人に推奨したいくらいに思っている。


 私が経験したトラブルは「発注した高価な古本が届かなかった」というものだ。その本は日本では入手がほぼ不可能で、原著はドイツ語。けれどドイツ語の本を買っても読むのが(えらい)めんどくさいので、不精者根性まるだしで(てへ^^)、とりあえず英訳本を買って読むことにして、Amazon.com で探して見つけた。


 今になって考えてみれば、そもそもは船便で送ってもらうようにしてしまったことが間違いだったのかもしれない。確かに船便だと時間はかかるけれど、でも、銀座で楽譜などの取り寄せを頼んでも、船便で1カ月以上待つのは普通だし、Amazon.com を介して頼んだ本についても、どうしても欲しいけれど、大急ぎで必要としているものではないから、船便でいいと思ったのだ。


(つづく)


Thursday 05 February, 2004

 先日、ある人と話をしていて、「何字くらいの漢字を知っている?」と質問された。義務教育で何字くらい教えるのかも知らない(=覚えてない)し、だいたいどれくらいの漢字が読めれば不自由しないものなのかも見当がつかなかった。で、とりあえずは思いつきで、「1000か3000か、もっとかなあ。読むだけだったら1万くらいかも? いや、やっぱりわからない」うんぬんかんぬん~。


 ということで、調べてみた。


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古事記 = 約 1600 字
万葉集 = 約 2600 字


当用漢字(1946年) = 1850 字(うち881は教育漢字)


常用漢字(1981年) = 1945 字
 (高等学校で常用漢字のすべての音訓が読めて、すべてが書けること)


旧学制時代の義務教育 6 年間 = 約 1360 字
教育漢字(1948年) = 881 字 (義務教育 9 年間)
教育漢字(1958年) = 同上  (義務教育 6 年間)
教育漢字(1968年) = 996 字 (義務教育 6 年間)


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 ある百科事典の項目には「およそ3000字が読めれば新聞や本を読むのに支障がないだろう」と書かれていた。これが「多い」のか「少ない」のかも判断がつかない。漢字で構成されている古事記や万葉集がわずか約1600字・約2600字で成り立っているというのにも驚きだった。(使われている漢字の種類はもっと多いような気がするだけに。見た目はほとんどお経と一緒だし)


 「漢字能力検定」について解説していたあるホームページ(漢検の公式サイトではない)には、目安としてこんな数字が書かれていた。


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・1級(大学卒業程度)


 常用漢字を含めた約6,000字の漢字の音訓を理解。
 文章の中で適切に使える。(対象漢字:約6,000字)


・準1級(短大卒業程度)


  常用漢字を含めた約3,000字の音訓を理解。
  文章の中で適切に使える。(対象漢字:約3,000字)


・2級(高校卒業程度)


  小学校・中学校・高等学校で習った全ての常用漢字と人名用漢字の読み。


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 ちなみに、昨夜メールで高僧(という名前の友人。もちろん本名ではない)に問い合わせてみたら、やっぱりそんなことは考えたことがないが、ざっと見積もって、およそ1万くらいは読めて、意味がわかるのはそのうち7000くらいではないかと思う、という返事がきた。
  (注:高僧は某社の漢和辞典を編集した人)


 漢和辞典を作った人が1万と言っているのだから、そもそも漢文や漢字が苦手な私が1万も読めるわけはないだろうなあと思った。漢検のホームページに出ている1級の問題例の内容はなかなか高度なものだなと思える。だから、上に紹介した1級=大学卒業程度という目安は一種の「理想」みたいなものじゃなかろうかとも。そう思えるのは私の「漢字力」が情けないものだからなのかもしれないけれど。…とほほ^^。


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■漢検の公式サイト
財団法人 日本漢字能力検定協会
http://www.kanken.or.jp/


Monday 26 January, 2004

 「殺された者の衣服(robe)をはぎとる」…素朴な疑問。この被害者は robe の略奪者によって殺されたのであろうか? それとも、既に何らかの事情によって殺されていた(あるいは「死んでいた」)のであろうか? 略奪者は殺人を行って後、略奪行為に及んだのか? 略奪目的で殺害したのか? もしくは殺害したので、ことのついでに略奪も行ったのか? はたまた、テナルディエのごとき野戦場での盗っ人のように、盗っ人本人にはいたって好都合なことに、価値あるものを身につけたまま野ざらしの遺骸として放置されていたものであろうか? 略奪者もしくは殺人者は略奪もしくは殺害しての略奪が日常なのであろうか? それが生業なのであろうか?


 そもそも、日本語で「追いはぎ」と言えば、どこぞで待ち伏せをして、通りがかった誰かに「やい、命が惜しくば身ぐるみはいで置いていけ」などとぬかして、衣服から荷物、はては馬までも(?)略奪する連中のことだと思うが、彼らは人殺しまでするものなのだろうか? 略奪目的での殺人となると、「追いはぎ」とは言わないようにも思うのだが、代わりの言葉を思いつかない…。うー^^。


 などと、どうでもいいことを考えてみる…。


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ちなみに、最近お気に入りのミステリー → 「ジェシカおばさんの事件簿」
(どこかに書いている人もいるが、ミス・マープルのパロディのようなドラマ)


Sunday 25 January, 2004

 英語の rob [略奪する]の語源の話。


 手許の英和辞典によれば、この言葉の語源は古いフランス語の rober で、さらにその語源は同じくフランス語の robe から来ているという。 robe とは日本語でもローブと呼ばれる衣服の一種。「式服、礼服、官服、僧服、婦人のドレスなどを指す」と、あれこれの辞書には書いてある。「殺された者の衣服(robe)をはぎとる」という行為から、略奪行為を意味する rober [F] / rob [E] という語が派生した、とも辞書にあった。もし、略奪の対象が何か別の特定のもの(刀とか、鎧、馬具)だったら、その名前から略奪を意味する動詞が派生したのだろうか?


 思い出すのはお正月にNHKで放送していた「レ・ミゼラブル」のテレビドラマだ。かつてワーテルロー(ウォータールー)の戦いに参加したテナルディエ軍曹。彼が戦場で夜な夜な行っていたのは戦死者からの略奪。応仁の乱や戦国時代、関が原を描いた日本の物語にも、戦場での戦死者からの略奪行為は描かれていた(ような、かすかな記憶が…)。オンライン辞書の http://www.freedict.com/ で英語 robe を意味する日本語を調べてみると、


  ancient ceremonial court robe : hitatare
  imperial robes : konryou
  linen robe : asagoromo, mai
  long outer robe : uchikake
  priest's black robe : sumizomegoromo, sumizomenokoromo


などという日本語がヒットしたので驚いた。ヒタタレ…古語の世界^^。イメージは一気に1000年ほど昔へと飛びさすらう。そうして思い出すのは芥川が描いた「羅生門」での出来事か。



なお、


  imperial robes : konryou


とは、「袞竜の御衣(こんりょうのぎょい)」のことらしい。天皇が用いた礼服。孝明天皇の即位の時まで用いられたものだそうだ。


 手許にある現代フランス語の辞書の robe 周辺には「略奪」を意味するような言葉は見当たらなかったし、ドイツ語の辞書にも見つからなかったが(衣服のローブを意味する Robe はあった)、ふとひらめいて、オンラインでゲール語の辞書を調べてみたら、同系の robair(英語の robber 追いはぎ)が見つかった。どの辞書にも、この不名誉な言葉と Robert(シューマン先生の名前)が並んでいるのがなんとなくいやなのだけれど…^^。



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オンライン辞書(英⇔仏、英⇔日)
http://www.freedict.com/


オンライン辞書(ゲール語→英)
http://www.sst.ph.ic.ac.uk/angus/Faclair/


芥川竜之介「羅生門」(青空文庫)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card128.html

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