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2003.03.03



■再発売:チアーニの幻想曲、ソナタ第1番


 ノヴェレッテンの全曲録音で「のべろくファン」にはすっかりおなじみの、早逝したピアニスト、ディノ・チアーニ Dino Ciani(1941-1974)。彼のシューマンを含むCDが再発売されました。以前、DYNAMIC から出ていた5枚組が6枚組になって発売されたものだそうです。(増えたのはヴェーバーのソナタのようです。)


 とにかく、すばらしいCDです。ショパンにしてもモーツァルトにしても、あるいはベートーヴェン、ハイドン、リスト、、、と、どの作曲家の作品をとっても、息を飲むほどの名演だと思います。シューマンの幻想曲は1966年のライヴ録音。ソナタ第1番もライヴ録音ですが、録音年代は不明。幻想曲では、感極まってか、第3楽章で客席の子供が泣き出しています。(感受性の強い子供です。かんしん。)


 幻想曲もすばらしいけれど、私にとってはソナタ第1番が衝撃的でした。この異様な情熱、激しさは何なのでしょう。暗く激しい狂気と疾走感、ほんのつかのま、それも不意に訪れる死の瞬間のごとき緩やかな恍惚感。聴いていると自分が破壊されそうになる。非常に恐ろしい。前にもこんなことを感じた演奏があったなあと、そこでふと思い出したのがリヒテルの交響的練習曲、あるいはソフロニツキーの魔王。このあたりの演奏がお好きな方はチアーニの弾くシューマンのソナタ第1番をぜひ聴いてみてください。


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"DINO CIANI a tribute" (6-CD BOX SET)
DYNAMIC [CDS 413/1-6]



*付録のブックレットには在りし日の彼の写真が満載。チアーニがコルトーのレッスンを受けている(たいへん貴重な)写真も掲載されています。また、アバド、ジュリーニ、マガロフ、ムーティといった巨匠たちが語るチアーニの思い出も掲載されていました。



@DYNAMIC:http://www.dynamic.it/ (イタリア語・英語)
DYNAMICのこのCDの情報(英語)
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■新譜:ボストリッジ/レッシュマン − ハイペリオン「シューマン歌曲集」第7巻


 ハイペリオンから「シューマン歌曲集」の第7巻が発売されました。既にハイペリオンの「シューベルト歌曲全集 The Complete Songs of Franz Schubert」でも高い評価を得ているテノールのイアン・ボストリッジ氏 Ian Bostridge と、ソプラノのドロテア・レッシュマン氏 Dorothea Roeschmann の共演。ピアノ伴奏による2重唱が2つ、男声・女声が交互に歌う形の「ミルテの花」が全曲。アカペラ合唱曲が1曲。(ピアノ:グラハム・ジョンソン Graham Jonson、合唱:ポリフォニー POLYPHONY) 詳細は次の通り。(ウムラウトは代字にて表記)


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"The Song of Robert Schumann - 7"
Hyperion [CDJ33107]


sp. Dorothea Roeschmann
tn. Ian Bostridge
pf. Graham Jonson
(with POLYPHONY conducted by Stephen Layton)


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FOUR DUETS op.34
MYRTEN op.25
John Anderson op.145-4 (POLYPHONY)
FOUR DUETS op.78


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【このCDを Amazon.co.jp で買う】


ハイペリオン:シューマン歌曲集 第7巻(英語)


@このほかのハイペリオン:シューマン歌曲集について
  → 本ニュース過去ログ参照



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 ボストリッジ氏はEMIではまだ「ミルテの花」を録音していないので、いずれ、もしかしたら、別録で全曲聴ける可能性もあります。また、少し前、内田さんとシューベルトのリートで共演したそうですが、最近はシューマンでも共演したという情報が入っていますので(ロンドンで。シューベルトはオーストリアだったと記憶)、今後、この2人の共演によるシューマンのリートも、演奏会やライヴ放送などで聴く機会があるかもしれません。 (←激しく期待してるですー^^)


EMI:ボストリッジ公式サイト(英語)
シューマンおたく学会DB:ボストリッジ
ハイペリオン:シューベルト歌曲全集(英語)
ハイペリオン:ボストリッジ(英語)
掲示板での話題:2001年の来日公演(ハーディング指揮ブリテン、冬の旅など)
ととろお愛聴盤:「シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番&4つの歌曲」

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(追記) 関連情報 : 2004年の来日の記録 (掲示板)
【情報集約】 2004年3月に向けて (内田さん&ボストリッジ)

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■雑誌:前田昭雄「新・ウィーンはウィーン」にシューマン総目録の話題
     (「レコード芸術」3月号)



 「レコード芸術」に連載中の前田昭雄氏の「新・ウィーンはウィーン」。3月号ではシューマンの総目録の話題が取り上げられています。これはシューマン作品全集の第1巻という形で刊行されたとのこと。(ショット社刊行のシューマン作品全集の第1巻として、このシューマン総目録がヘンレ社から出版されることになったいきさつが書かれており、興味深いです。) (pp.101-105)




Robert-Schumann-Complete Works/New Edition of the Complete Works
(ツヴィッカウ http://www.zwickau.de/ の「Robert Schumann House」の英語ページです。ドイツ語ページあり)


@ショット社 http://www.schott-music.com/ のシューマンの楽譜コーナー (→ここ


(*ヘンレ http://www.henle.de/ にどうしてもアクセスできません。なぜ?)


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 また、同連載はウィーンほか欧州でのシューマン関係の演奏会の話題も豊富。エッセイを拝見していて、うらやましくてうらやましくて、くらくらしてしまいました。バレンボイム指揮のシューマン・チクルス(ウィーン)、そのほか「3つのロマンス」op.28、ヴァイオリン・ソナタ イ短調、「詩人の恋」の話題などなど。また、本ニュースでも紹介したハイペリオンのボストリッジ&レッシュマンの「ミルテの花」の話題、ブラームスの話題も満載です。シューマン&ブラームス大好きさん達にはおすすめのエッセイ。


 なお、この号の「レコード芸術」の「現代名盤鑑定団」は「ボニーが切り拓いた『詩人の恋』の新領域」。喜多尾道冬さんを交えての鼎談です。「詩人の恋」の主要盤データがずらっと掲載されていますので、「詩人の恋」をCDでいろいろ聴いてみたいなあという方には貴重な資料だと思います。 (pp.113-116)


音楽之友社
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■再発売:EMI/クレー指揮ファウスト、Czyz指揮ペリ(続報)



 渋谷@店頭価格に幅がありました。ある店では1090円の値札がついていましたが、別の店では1290円の値札がついていました。(廉価盤での200円の差は大きいですよね) 調査日は2月28日。
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2003.02.25



■再発売:EMIからクレー指揮ファウスト、Czyz指揮ペリ


 この頃見かけなくなっていたクレー指揮の「ファウスト」が2枚組1090円で某ショップ店頭に並んでいました。ほかに Czyz指揮のペリもありました。こちらも、既発売盤同様、シュミット指揮の「ロマンスとバラード Romanzen und Balladen」とのカップリング、某ショップ店頭では2枚組1090円でした。詳細は次の通り。(ウムラウトは代字に置き換えています。)


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"Szenen aus Goethes >>Faust>> "


cond. Bernhard Klee
Duesseldorfer Symphoniker
Chor des Staedtischen Musikvereins zu Duesseldorf
(Chordirektor/ Hartmut Schmidt)
Faust / Dietrich Fischer-Dieskau
Gretchen / Edith Mathis
Mephistpheles / Walter Berry


旧盤 EMI [0777 7 69450 2 6]
再発売 EMI [7243 575667 2 8]


EMIのこのCDのページ


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"Das Paradies und die Peri, op.50"


cond. Henryk Czyz
Duesseldorfer ymphoniker
Chor des Staedtischen Musikvereins zu Duesseldorf
(Chorleitung / Hartmut Schumidt)
Peri / Edda Moser


"Romanzen und Balladen fuer gemischten Chor"


Chorleitung / Hartmut Schumidt
Chor des Staedtischen Musikvereins zu Duesseldorf


(参考)手許の旧盤では以下の収録曲になっています。
    op.67-1, op.67-2, op.67-4
    op.75-1, op.75-2, op.75-3, op.75-5
    op.59-2, op.145-1


旧盤 EMI [0777 7 69447 2 2]
再発売 EMI [7243 575664 2 1]


EMIのこのCDのページ
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■演奏会:ペリの演奏会 堀俊輔指揮@東響&オラトリオ東京


4/5(土)、18:30開演、紀尾井ホール。


堀俊輔指揮、東響、オラトリオ東京(オラトリオ東京、第7回定期演奏会)。ペリは釜洞祐子さん、ソリストは永井和子さん、青戸知さんほか。詳しいことはオラトリオ東京のホームページにあります。


@オラトリオ東京 http://homepage3.nifty.com/oratorio_tokyo/



(掲示板のログからの転載/Fri 17 Jan 2003 01:06:08)
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■新譜:op.86のピアノ+オケ版のCD(独奏 Anton Kuerti氏)
  (ペーター・マーク指揮に次ぐ2つ目の録音)



 op.86(4つのホルンとオーケストラのための〜)のピアノとオーケストラの版の2つ目のCDです。都響でシューマンをたくさん振られたペーター・マークさんが晩年に録音されたCDが恐らく世界初録音で、これが2つ目のCDのはず。詳細は次の通り。


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"ROBERT SCHUMANN" CBC Records [SMCD 5218]

pf. Anton Kuerti
cond. Mario Bernardi, CBC Radio Orchestra


収録曲は op.54, op.92, op.86(ピアノ+オケ版)



(掲示板のログからの転載/Fri 17 Jan 2003 01:03:28)
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■ラウテンバッハーのヴァイオリン・コンチェルト


 いつか、wreckさんに情報をいただいたCDが東京の店頭に出てきました。詳細は次の通り。


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"R.SCHUMANN SINFONIE NR.3. VIOLINKONZERT. CELLOKONZERT"
CONCERTO ROYALE [206258-360]


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[ CD1 ]


Violinkonzert d-moll
vln. Susanne Lautenbacher, cond. pierre Cao
Sinfonieorchester Radio Luxemburg
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Cellokonzert a-moll op.129
vlc. Laszlo Varga, cond. Siegfried Landau
Westfaelisches Sinfonieorchester


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[ CD2 ]


Sinfonie Nr.3 es-dur op.97
cond. Robert Heger, Bamberger Symphoniker


Requiem fuer Mignon op.98b
sp. Edith Mathis, Christa Lehnert
alt Maura Moureira, Margarete Witte-Waldbauer
bs. Robert Titze
Chor des Konservatoriums Insbruck
cond. Robert Wagner


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[ CD3 ]


Ouvertuere, Scherzo & Finale op.52
cond. richard Kapp
Westfaelisches Sinfonieorchester


Sechs Kanons fuer Pedalfluegel op.56
org. Hans-Christoph Becker-Foss


Romanzen op.28
pf. Walter Klien



(掲示板のログからの転載/Fri 17 Jan 2003 01:03:28)
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■ソロモンズのop.120(1841)


 5年前にここや阿世賀さんの掲示板で話題になったソロモンズのop.120(1841)のCDが、まだバークシャーでなら買えるらしい(?)、という話題が掲示板で出ましたのでURLをこちらに転載しておきます。(なお、同時期、掲示板で話題になったAmazon.co.ukに残っていたシュメーエのop.120は在庫がなくなった?模様、、、)


@berkshire record の ここ!


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2003.02.24



■新譜:ツェートマイアー・カルテット 弦楽四重奏曲第1番と第3番


 エッシェンバッハ指揮でヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリンとオーケストラのための幻想曲などの録音も行っているヴァイオリニストのトーマス・ツェートマイアー氏 Thomas Zehetmair 率いるツェートマイアー・カルテット Zehetmair Quartett が弦楽四重奏曲 第1番と第3番のCDを出しました。詳細は次の通り。


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Zehetmair Quartett  Robert Schumann


rec. August 2001
ECM NEW SERIES [1793(472 169-2)]


 vln. Thomas Zehetmair
 vln. Matthias Metzger
 vla. Ruth Killius
 vlc. Francoise Groben


Streichquartett Nr.1 in a-Moll op.41-1
Streichquartett Nr.3 in A-Dur op.41-3


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@ECM http://www.ecmrecords.com/
(このCDのページ http://www.ecmrecords.com/ecm/recordings/1793.html
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■放送予定:NHK・FMにてツィンマーマンのヴァイオリン・ソナタ第3番


 ヴァイオリン協奏曲の録音なども行っているフランク・ペーター・ツィンマーマン氏の演奏会がNHK・FMで放送されます。演奏曲目にはヴァイオリン・ソナタ第3番も含まれています。詳細は次の通り。


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2003年2月25日(火)
NHK・FM「ベストオブクラシック」19:20〜


vln. フランク・ペーター・ツィンマーマン
pf. エンリーコ・パーチェ


ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 op.24
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ op.134 ほか
(シュベチンゲン宮殿・狩りの間で収録/南西ドイツ放送協会提供音源)


http://www.nhk.or.jp/hensei/fm/20030225/frame_18-24.html
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2003.02.22



■新譜:伊藤恵「シュ−マニアーナXI」4月21日発売予定


 シューマンのピアノ独奏曲の全曲録音に挑んでいるピアニストの伊藤恵さんの新譜「シューマニアーナXI」の録音が1月末に行われました。発売は4月21日の予定。収録曲は以下の通り。


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ショパンのノクターンによる変奏曲
色とりどりの小品 op.99
こどものための3つのピアノ・ソナタ op.118
アラベスク op.18
fontec[FOCD3500] 定価¥3,059 (税抜価格¥2,913)


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 このうちアラベスクは再録、ショパンの〜とop.118は恐らく日本人初録音。
 (関連データについては後で調べておきます。)


@フォンテック http://www.fontec.co.jp/
@伊藤恵さんの公式サイト http://kei-itoh.com/
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■新譜:フランツ・フォーラバーがピアノ独奏曲の全集発売


 ピアニストのフランツ・フォーラバー氏 Franz Vorraber がいきなりシューマンのピアノ独奏曲の全集を発売するようです。CDショップの新譜コーナーに第1巻・第2巻があったので買って帰って中のブックレットを見たところ、全13枚のCDのジャケット写真と収録曲の一覧が掲載されていてびっくりしました。フォーラバー氏の公式サイトによると、2002年11月から刊行、全13巻で、毎月1枚ずつ新譜が発売される、ということのようです。輸入盤ですが、ブックレットには日本語要約も付いています。第1巻・第2巻の収録曲は次の通り。(ウムラウトは代字に置き換えています。) 


ROBERT SCHUMANN - FRANZ VORRABER
The Complete piano work Vol.1

THOROFON [CTH 2513]


pf. Franz Vorraber


Bunte Blaetter op.99
Scherzo, Vivacissimo
Sonate op.14 (Fassung 1853) F-Moll
 -Allegro
 -Scherzo, Molto comodo
 -Quasi Variazioni
 -Prestissimo possible


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ROBERT SCHUMANN - FRANZ VORRABER
The Complete piano work Vol.2

THOROFON [CTH 2514]


pf. Franz Vorraber


Humoreske op.20
Blumenstueck op.19
Sonate op.11, fis-Moll


@フォーラバー氏の公式サイト http://www.vorraber.com/
 *ドイツ語。英語と日本語?もあり。
 *"zur Schumann Site"のコーナーがスゴイことになってます。。。(あー、びっくりした)


(追記) シューマンおたく学会DBのページ (2005.09.22 設置)


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