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シューマン没後150年の年を振り返る
文 : ととろお
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(1) はじめに


 例によっての諸事情でこの記事までなかなか手がまわらなかったけれど、昨年の記念年について簡単に振り返りつつ、まとめておきたいと思う。





 2006年は私を含めたシューマン・ファンにとって、ローベルト・シューマン(1810.6.8 ツヴィッカウ - 1856.7.29 エンデニヒ)没後150年を記念する大事な年だった。モーツァルトやショスタコーヴィチといった人気作曲家の記念年とも重なったため、世間で見られた「シューマン色」は私が期待していたよりはずっと抑え気味だったかもしれない。しかし、普段は比較的「地味」に扱われることの多い(と私には思える)シューマンが、これまで以上に多くの人たちに注目され、演奏会やメディアで取り上げられる機会が多かった1年ではあったと思う。ありがたいことに「特集」のような形でシューマンの演奏会をシリーズ化してくださった主催団体も複数あったし、もっと小さな団体や個人のレベル(私が雑誌やネット上で情報を収集できなかった部分)では、きっとたくさんの「シューマンに特化した」公演や研究会、発表会などが行われたのだろうと思う。


 私自身、なるべくたくさんの公演に出かけたいと考えていたが、晩秋の神奈川でのイッサーリスのプロジェクトについてはあれこれの理由から出かけることができなかった。東京から近いところでの開催だったにもかかわらず、そしてイッサーリスは大好きな演奏家だったにもかかわらず、神奈川のプロジェクトや新日本フィル&神戸のコンチェルトにも出かけることができず残念だった。神奈川のプロジェクトは聴くことができなかったが、それでも、神戸のプロジェクト藝大のプロジェクトは私自身とても楽しみにしていたもので、幸運なことにこの2つプロジェクトのいくつかの公演を聴くことができた。いずれも印象深い公演だった。


 各音楽雑誌でシューマンの特集が組まれたことも忘れてはいけないだろう。また、「N響アワー」をはじめとするNHKのテレビやラジオの番組でも度々シューマンがテーマとなった。ネット全盛の時代であっても、多くの音楽ファンや音楽関係の人たちに向かって広くシューマンの存在をアピールしてもらうのに、従来のマスメディアほど有益な媒体はやはりないのだから、そこでシューマンが集中的に取り上げられたことはシューマン・ファンとしてはうれしいことだった。


 新しいCDについても、めずらしい編曲ものも含めていろいろと発売されたようだけれど、残念ながら、最近の私は予算と労力/時間のほとんどをコンサートに集中させる方向にあるため、CD(あるいはDVD)関連の新しい情報についてはよくわからない。
(なので、CD関連の情報はここでは特に取り上げません。ごめんなさい) m(__)m


 書籍に関しては海外で動きがあり、たとえばドイツで "Schumann-Handbuch" が発売されたことは当サイトでもお知らせすることができた。


 また余談ではあるが、昨年、日本中に大きなクラシック・ブームを巻き起こして話題となった「のだめカンタービレ」でもシューマン作品が複数取り上げられたため、このマンガやドラマをきっかけにシューマンに注目する人も増えたのではないかと思う。あまりの「濃さ」(いろんな意味で…)に話題騒然となったテレビドラマで主人公「のだめ」がシューマンのソナタ第2番を弾くシーンは(通電?シーンも含めて)圧巻であり、ドラマとしても見ごたえがあった。


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更新履歴

2007.04.01 体裁を変更。(3)を暫定的にアップ
2007.03.25 (2)を暫定的にアップ
2007.03.18 (1)をアップ


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